旅のしおり~神宮寺・雨を観る窓~

 

電話で私の毒を出し切った後、神宮寺の滞在時間を伸ばすことに決め、心と行動にゆとりを持つことにした。

 

 

 雷が鳴りはじめ、大粒の雨が落ちはじめる。

 

本堂の縁側に大勢の人が腰を休め、遠くまで見える雨をそれぞれ静かに眺めていた。

 

神宮寺の料理を手伝ってくれているアツコさんと目が合い、

「雨の音がいい音♪」と言って彼女はまた台所に向かった。

 

縁側は広く、大きな窓のようで気持ちがいい。

 

 

 

 

毎年ここで行われる『原爆忌』。

今年は小室等さんと谷川俊太郎の息子『谷川賢作』さんによる法要ライブ。

 

今年も私はこの舞台に立たせていただけた。

毎年、なんとなくのリハの後、タイで出会った相方『京子さん』と一緒に。

 

『原爆の火』を大場さんの彫刻の前のロウソクに灯す。

「用意しとく」と言われていた台がなくてもあわてない私達二人のコンビネーション。

最幸におかしくって。

お風呂の中で二人、笑いあっていた。

 

久しぶりに大声高らかに笑いあって、

笑っている自分がまた、『よかった。』と思えた。